【赤外照明が担う新しい検査の可能性】

2017.3.27

 

人間が見ることのできない光の領域でマシンビジョンシステムの最適化を図るというと、

一見、すごく難しいことのように思えます。

赤外領域での検査もその一つで、現場では目視で確認ができないため、

どのように構成すればいいかわからないという方が多いのも事実です。

そんな赤外領域での検査をもっと身近に感じていただき、可能性を広げていただくために、会話形式でご紹介いたします。

 

 

登場人物

SE(ソリューションエンジニア)Aくん 

・・・数多くの難案件をライティング技術で解決に導く照明選定のスペシャリスト

 

営業マン Cくん

・・・調子のよさと底抜けに明るい性格が取り柄の中堅営業マン

 

 



 

実験室にこもって、お客様からお預かりしたサンプルワークを前に頭を抱えるCくん。

彼は一体何を思い悩んでいるのでしょうか?

 

 

 

営業Cくん:

「うーん、これはまいった!!」

 

SE Aくん:

「なんだなんだ、めずらしく実験室にこもって、悩んでるフリなんかして?」

 

営業Cくん:

「フリって、なんだ!フリって。。。今回は本気で悩んでるんだ。。。」

 

SE Aくん:

「先に言っとくけど、合コン人数集まらないから参加してくれ♪ は、無理だぞ。」

 

営業Cくん:

「えぇぇぇ!無しなのか!? 無しなのか???

って、違う違う、そんなことを悩んでるんじゃないんだって!」

 

SE Aくん:

「もっと深刻な話か?」

 

営業Cくん:

「そうなんだ。。。現状ではどうしようもないから、この際、一線を越えてしまおうかと思ってるんだ。」

 

SE Aくん:

「なんてことを!お前、本気か!?

ちょ、ちょっと待て! 前からあれほど人妻には手を出すなと言ってただろっ!!!」

 

営業Cくん:

「ちがーーーーーーう!!!

そういう一線を言ってるんじゃなくて、このワーク、可視光では検査できそうにないし、

赤外に手を出そうかどうかって話だ!!」

 

SE Aくん:

「なんと、お前がそんなまともな話で悩んでいるとは!

そんなめずらしいことしたら、外は土砂降りになるんじゃないか?」

 

営業Cくん:

「馬鹿言うなよ! たまには俺だって真面目に考えることくらいあるわっ!」

 

SE Aくん:

「まあいいや、そういうことなら、ちょっとワークサンプルを見せてくれ。」

 

営業Cくん:

「待ってました!今回はこの製パン用の折り込みシートの検査なんだ。」

 

SE Aくん:

「おお、バターの他にチョコとかホワイトとかもあるじゃないか!」

 

営業Cくん:

「そうなんだよ。困ったことに濃い色のシートもあれば、真っ白なシートまである。

このシートの上にダンボールのような紙片が異物として付着することがあるらしくて

それを検出したいんだけど…。」

 

SE Aくん:

「確かに可視光の波長帯域だと、チョコとホワイトのシートは濃淡差がありすぎて難しいな。」

 

営業Cくん:

「しかも、付着異物とこのキャラメル味のシートは色もほとんど差がないと来たもんだ。」

 

SE Aくん:

「これは確かに、お前が言うように赤外の出番かもしれないな。」

 

営業Cくん:

「赤外で各サンプルの濃淡差がなくなって画面上で明るく観察できればいいんだけど。」

 

SE Aくん:

「それだど、シート間のバラツキは抑えられるかもしれないけど、異物との差が取れないぞ。」

 

営業Cくん:

「がーーーん。

困ったな。。。 赤外でもダメだとなれば、もう八方塞がりだ!」

 

SE Aくん:

「いやいや、あきらめるのはまだ早いぞ。白くしてダメなら、黒くするまでだ。」

 

営業Cくん:

「いやいや、シートにホワイトがある以上、それはしんどいでしょ。」

 

SE Aくん:

「いやいや、赤外の領域に、水分の吸収帯があるので、ピンポイントでその波長を使えば…。

ほらっ!!」

 

営業Cくん:

「いやいや、いや~、まいった!」

 

SE Aくん:

「そこ、いやいやはいらないけど。。。」

 

営業Cくん:

「ほんとに水分を含むシートが真っ黒になって、水分の少ない異物だけが光ってるじゃないかっ!!

 すごいな!赤外。目で見ている状態からは想像もつかないような画像だな!」

 

 


製パン用折込ミルクシート
製パン用折込ミルクシート
赤外照明940nmでは、コントラストが低く、画像処理検査は難しい。
赤外照明940nmでは、コントラストが低く、画像処理検査は難しい。
ミルクシートに含まれる水分は、赤外波長1450nmを吸収するため黒く写り、水分を含まない異物とのコントラストが明瞭になり、画像処理検査が可能。
ミルクシートに含まれる水分は、赤外波長1450nmを吸収するため黒く写り、水分を含まない異物とのコントラストが明瞭になり、画像処理検査が可能。

SE Aくん:

「照射波長を最適化するだけじゃなく、観察するカメラも専用の赤外カメラを使用して、

赤外波長に最適化された特殊レンズを用いているからこそ、実現できる特別な画像だ。」

 

営業Cくん:

「これだったら、画像処理についても複雑な前処理無しでできそうだな!

ありがとう、助かったよ!」

 

SE Aくん:

「まだまだ我々のところでも、この赤外カメラの対応アプリケーションの可能性を探っているところ

なので、お客様にもいろんな検査の可能性を試しにどんどん活用していただきたいね。」

 

営業Cくん:

「よ~し、赤外で水分を黒くできるんだったら、

このみずみずしい俺の顔を赤外ドーム照明を使って顔黒にするデモで、お客様の心を鷲掴みだ!」

 

SE Aくん:

「史上最強に気持ち悪いわっ!!!!」

 

                                       おわり

 


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